セッションを通じてまず感じたのが「統合」の大切さ。
前回の投稿でも触れましたがSES=Search
Engine Strategiesの略で、
検索関連のセッションが充実しているのが特徴です。
で、今回キーノートのテーマがPersuasion (説得)。
内容的にも人々の内面にフォーカスしたコンテンツのあり方などが大きく取り扱われていました。
例えばニューロマーケティングとか、ストーリーの活用とか。
以前から個人的にストーリーとマーケティングの関わりに興味があり、ゆる~く研究を続けてきたのですが、「いよいよ人のココロを揺さぶる原理原則を言語化・手順化し、広くマーケターが活用するような時代になってきたなあ」と感じました。
ではなぜSESのキーノートテーマ=説得なのでしょうか?カンファレンスの成り立ちからすると、ちょっとテーマとの距離を感じませんか?私はちょっと感じてました。
SESのセッションに参加し続けるうちに、その理由のひとつは検索領域のトピック、グーグルPANDAにあるように思えてきました。
PANDAアップデートにともなう検索順位への影響でSEO業界には激震がはしっていることは多くの方がご存知のことでしょう。
PANDAの詳細は専門の方にお任せするとして、セッションでもスピーカーが「リンク数偏重時代の終焉」について語り、かわって「いかにオリジナルコンテンツを充実させるか」が検索領域に従事するマーケターにとっても大きな課題となってきているということなんですねー。
一方でソーシャルメディア活用の巧拙がSEOの成果に影響を及ぼすということもあるようです。ソーシャルメディアが運用者の人間性をベースに共感・キズナを醸成するのに適した場であることを考えれば、やはり「コンテンツの充実」という課題に行き着くワケです。
つまり、ロジック先行のイメージが強い検索領域を主戦場にしているマーケターにとっても、人間の本質を理解した上でソーシャルメディアを巧みに使いこなし、人間の情動を揺さぶるコンテンツを作成していかなければならないという意味において、対極にある要素を「統合」していくことを求められる時代といえるのではないでしょうか。
そして逆にソーシャルメディアを主戦場とするマーケターも検索への影響を勘案しつつ運用していく必要が出てくるのかもしれませんね。
というわけで今日はここまでー。
SESに来ると「Googleってやっぱりすごいんだなあ」と思っちゃいますね
なるほどです。ますます営業戦略に近づく訳ですね。
返信削除でもそのGoogleのコンテンツ重視=Googleの考える思考やプロセス,製品ロードマップに洗脳されそうでこわい。。
ただGoogleもそっぽむかれると問題なのでPandaとかは市場の声を聞くのでしょうが、市場の声をタイムリーに聞くとなると単なるリンク偏重じゃない
タイムリーな進化をする、AI状態だなー。。
と夜更けにつぶやいた素人です。
コメントありがとうございます。
返信削除まあGoogleに関しては今回のアルゴリズム変更も含め、いまのところ継続的にサービスを生活者に寄り添ったものにしているように私には感じられます。
ただおっしゃるように、GoogleとかFacebookのように支配力を持ち社会インフラの一翼を担う事業者は、一層のモラルを求められますよね。たとえば競合サービスとの連携を排除するような動きは生活者の利便性を損なうのでやるべきではない、と個人的には思います。
それにしてもSEO従事者からすれば「これまでの最適化が台無し」ってことで、対応に追われる日々が続くんでしょうねえ。。