2011年10月28日金曜日

ad:tech tokyo 2011に思う

一昨日から開催されているad:tech tokyo。
今年3回目を迎え、さすがに当初のワクワク感は薄れてきた気がしなくもありませんが、かわりにしっかりと定着してきた感じがします。

ソーシャルメディア、コンテンツ、スマホ、傾聴など近時のトピック盛り沢山なのはモチロンですけど、中でも私が印象に残ったテーマが「日本企業のグローバリゼーション」。取り巻く環境変化=グロバリゼーションに対応する、といった受け身ではなく、日本人が積極的にグローバリゼーションを推し進めていく感じでしょうか。

昨日のキーノートでは、adidasの日米のケースを採り上げてグローバルブランドのソーシャルメディア活用を考えた上で、日本企業がグローバルで勝ち抜くためには?というセントラルクエスチョンを設定された流れになっていました。サイバーエージェントの藤田さん、ミクシィの笠原さん、グリーの田中さんといった、日本を代表する起業家からは、それぞれの良さ、強み、主義を貫きながら世界進出をさらに推進していく力強さ、頼もしさをかんじました。

日本を代表するビジョナリーが日本をいう枠を超えて活躍するのは、後に続く日本の若いビジネスパーソンに希望を与えると思いますし、是非成功していただきたいなあと思います。一方で、こうした優秀な人たちがこぞって日本から海外に活動の軸足を移すってのは、なんとも寂しい感じ。「空洞化への道」といった感じがしませんか?

もともとグローバリゼーションの潮流はきていたとはいえ、この傾向が最近加速しているように思います。もちろん超円高なども要因のひとつでしょうけど、3.11が変化を加速した大きな要因なのではないかと私思ってるんです。実際私の親しくしている在京の経営者が震災後口を揃えてグローバル展開について語るようになったんですよねー。普段西日本にいる私がちょっと驚くくらいだったんです。




長期的に見て日本のマーケットだけでビジネスを完結するというのは難しいことでしょうし、いちはやく行動に移すのはいいことですが、それができるのは現実的にはたぶんごく一部の人たち。多くのビジネスパーソンは引き続きこの日本でやっていくわけです。そういった意味で海外に行きたいけどそこまでの強みもなく、展開予定もない私の当面の使命=国内かつ地方のビジネスパーソンのマーケ力向上って、結構重要性高まってくるんじゃないかなー、と勝手に盛り上がっています。さーて、あと一日ad:tech楽しんで、今後のヒントをつかんでくるとするかな。

2011年8月20日土曜日

SES体験記② 「アトリビューション」

当たり前なんですけど、SESではマーケターが成果を上げるのに役立つ情報を実に多様な切り口のセッションで提供しています。
検索、ソーシャルメディアの2大テーマをベースに、たとえば動画、ローカル・グローバル、ランディングページ、分析、スマートフォン、ターゲティング、といった具合に。

そして、それぞれ異なる切り口にフォーカスしたセッションスピーカーが口を揃えて(ちょっと大げさ?)発していたキーワードが「アトリビューション」。
これ日本でも最近耳にすることが増えてきたような気がします。
(アトリビューションのわかりやすい説明はコチラをどうぞ→http://www.fringe81.com/blog/?p=558

で、その背景にはコンバージョンに至る経路の多様化があるように思います。
これもソーシャルメディアの勃興の影響でしょうか。
前は検索抜きのコンバージョンなんて考えられなかったのが、ソーシャル経由の割合が増えてきて、なんか「検索からソーシャルへ」みたいな対立軸でとらえた極端なハナシになっちゃってることもありますよね。
ただ実際は検索のコンバージョンへの貢献度は今でも高い場合は多いでしょうし、生活者の行動ファネルをつぶさに見ていけば、意外と役立ってる施策が他にあるかもしれないというワケで、SESでの「アトリビューション」連呼につながったんじゃあないかと思います。

しかし言うのは簡単。場合によってはまず組織のあり方から変えていく必要がでてきそうな。
縦割り組織で予算の縄張り争いやってる場合じゃあありませんねコレは。

2011年8月19日金曜日

SES体験記① 「対極の統合」


セッションを通じてまず感じたのが「統合」の大切さ。

前回の投稿でも触れましたがSES=Search Engine Strategiesの略で、
検索関連のセッションが充実しているのが特徴です。
で、今回キーノートのテーマがPersuasion (説得)。
内容的にも人々の内面にフォーカスしたコンテンツのあり方などが大きく取り扱われていました。
例えばニューロマーケティングとか、ストーリーの活用とか。
以前から個人的にストーリーとマーケティングの関わりに興味があり、ゆる~く研究を続けてきたのですが、「いよいよ人のココロを揺さぶる原理原則を言語化・手順化し、広くマーケターが活用するような時代になってきたなあ」と感じました。

ではなぜSESのキーノートテーマ=説得なのでしょうか?カンファレンスの成り立ちからすると、ちょっとテーマとの距離を感じませんか?私はちょっと感じてました。

SESのセッションに参加し続けるうちに、その理由のひとつは検索領域のトピック、グーグルPANDAにあるように思えてきました。
PANDAアップデートにともなう検索順位への影響でSEO業界には激震がはしっていることは多くの方がご存知のことでしょう。
PANDAの詳細は専門の方にお任せするとして、セッションでもスピーカーが「リンク数偏重時代の終焉」について語り、かわって「いかにオリジナルコンテンツを充実させるか」が検索領域に従事するマーケターにとっても大きな課題となってきているということなんですねー。

一方でソーシャルメディア活用の巧拙がSEOの成果に影響を及ぼすということもあるようです。ソーシャルメディアが運用者の人間性をベースに共感・キズナを醸成するのに適した場であることを考えれば、やはり「コンテンツの充実」という課題に行き着くワケです。

つまり、ロジック先行のイメージが強い検索領域を主戦場にしているマーケターにとっても、人間の本質を理解した上でソーシャルメディアを巧みに使いこなし、人間の情動を揺さぶるコンテンツを作成していかなければならないという意味において、対極にある要素を「統合」していくことを求められる時代といえるのではないでしょうか。

そして逆にソーシャルメディアを主戦場とするマーケターも検索への影響を勘案しつつ運用していく必要が出てくるのかもしれませんね。

というわけで今日はここまでー。















SESに来ると「Googleってやっぱりすごいんだなあ」と思っちゃいますね

2011年8月17日水曜日

SES San Francisco 2011 初日!

先ほどSES San Franciscoの初日が無事終了しました!
海外カンファレンス初参加ということで、セッションの内容以外のところでも
いろんな気付きが。

まずは海外カンファレンスではすでに定着しているようですが、イベントのスマホアプリが
さりげなく用意されているんですね。会期中の予定を入れられたりして便利です。
今年のad:tech tokyoではリリースされるかもしれませんなあ。
※下はSESサイト上にあるアプリバナーのキャプチャです。
http://www.searchenginestrategies.com/sanfrancisco/




そして初日のスタート時間。
7:00AM受付開始→7:45AM SEMイントロ講座スタート!
もちろん多くの方は9:00からはじまるキーノートから参加するのですが、
それにしても早いとおもいませんか?
まるで朝会です。
※写真はキーノート前の会場の様子



SES=Search Engine Strategiesの名の通り、検索周りのセッションが
多いのが特徴ですが、現状のトレンドもあってかソーシャルメディア関連の
セッションも多く感じました。
私はソーシャルメディア関連のセッションを中心に参加しましたが、
結果的にいえば、サーチとの関係性の中でソーシャルメディアの位置づけを
考えさせてくれるよい機会になったと思います。

では私はどう考えたのか?
詳しくは次回以降お伝えいたします~。

というワケで今回はここまで。





2011年8月15日月曜日

SES前夜!

SES San Francisco2011に参加するため、羽田空港に居ます。
SESどころか海外のネットマーケティング系カンファレンスに初参加のワタクシが
どれだけ皆さんのお役に立つ情報提供ができるのかわかりませんが、
折角の機会ですので、ワタクシなりの考察をコチラから発信してみたいと思います。

よろしければビギナーゆえのドタバタぶりも含め、ゆる~くお楽しみいただければ幸いでございます。